13
「最後」がいっぱいの1週間。
少なくとも、今年に入って1番濃密な一週間だった。
もうすでに、いつもの日記よりも長くなりそうなことを予感してる…。
時系列はずれるけど、まず一つ目の大きな思い出は、神社の子どもたちと一緒に巫女をしてきたよしのちゃんとディズニーシーにいったこと。
春休みど真ん中で、小学生から大学生までの全ての学生、カップル、小さい子を連れた家族、いろーーんな人で溢れていたディズニーシー。乗り物には沢山乗れなさそうで残念だなあと思っていたけれど、子どもたちは並ぶことが全然苦じゃなかったみたい。よかった。
会いたいキャラクターにも会えて、次女ちゃんとは「怖い乗り物」に2回も乗れて。
子ども2人にとっては初めてのディズニーシー。
「ディズニーシー最高!!」と何度も何度も楽しそうに口に出していた姿をみて、2人を連れてきて本当に良かった…と心の底から思った。
家庭教師もしてきたし、たまにお出かけもしたし、神社で仕事をする際には毎度顔を合わせてきたし、仕事のあとはお外で遊んできたし、沢山の時間を一緒に過ごしてきた。
そんな2人、それからいつも一緒に頑張ってきた(というよりもむしろほとんど支えて頂いていた)よしのちゃんとも、しばらくは一区切りをつけないといけない時期。
3人と毎週のように会えなくなることは、生活の一部になっていたから、まだ想像もできないくらい。寂しいけれど、ひとまずの締めくくりとしては最高の時間を過ごせたかな。
この日は子どもたちは普段とは違って姉妹喧嘩をほとんどせずに互いに思いやりをもって接していて、みんなで楽しく、ニコニコと1日を過ごせて本当に幸せだった。
長女が年長さんの頃からひらがなや鉛筆の持ち方から教えてきて、次女は出会った頃はまだおしゃべりさえもできなかった。
そんな長女は4月から4年生、次女はいよいよ1年生。
2人の成長がますます楽しみ。
そしてつぎの大きな出来事は、4年間通った大学の卒業。無事に英文学の学士を取得することができた。
式当日は、幼稚園の頃にベビーシッターをしてくれていた方、引っ越してから20年間見守って頂いてるマンションの管理人などなど、本当にお世話になってきた方々にたまたまばったりとあえて、思わず涙が出てしまった。ここまでこられたのには、本当に多くの方が支えてくださったからだなぁ、と。
式会場近くの東京駅では、わたしのおばあちゃんとお母さん、叔母さんとタックとで合流してちょっとしたお茶をした。
おばあちゃんとタックが一緒に写真を撮っている姿には流石に感動して、これまた涙。
わたしの大好きな人たちが一つのところに集っている。不思議でたまらなくて、幸せでたまらなくて、ここまで私のことを温かく育ててくれた人たちに改めて強く感謝をしないと、と思った。
大学生活を振り返って考えてみると、4年前に立てていた目標は全然果たしていないし、関わっている人もまるっきり変わった。4年前のわたしは、今のわたしがこういう風になっていることに驚いているのかな。
でも、今のわたしは、4年間やりたいことをどんどんやって、好きなことも沢山見つけることができたなと思っている。
4年間、いろんなことをじっくりと考えて自分の人生の軌道修正ができた気がする。中学生の頃から大学前半まではいい意味でも悪い意味でも何かに突っ走り過ぎる癖があったから。そういう悪い意味での部分は、やさしく、まるく、変われた気がする。
今は、これからの自分がどんなことをどんな風にしていきたいなってことがわかる。突っ走り過ぎる癖も、いい意味での部分はまだまだ自分のものにしていたいとも思っている。
学んだこと、知れたことをこれから先の人生にどんどん取り入れていきたい。この大学に入れて、4年間楽しくて幸せな生活ができて本当に良かった。
通わせてくれた家族、仲良くしてくれた友人に大感謝。
*卒業式には白地に青の矢羽根、緑の袴で、謝恩会でポートランドから届いた50年代ビンテージのコットンドレスとお気に入りのビンテージイヤリング、叔母からもらったパールネックレスをつけて出席。
髪の毛は、地元の小さな美容室のおばあちゃまにお願いした。膝が悪くてそろそろあまり働かなくなってしまうらしい。そんな中で私の細かい注文を聞いてくれて、本当にうれしかった。
そして、実際は大学の卒業の方が人生のイベントとしては大きな出来事かも知れないけど、今の自分には、カフェのアルバイト先の卒業が感情的に最も大きな出来事だったと感じている。
最終出勤日も思い出深い日になったし、その翌日には素敵な送別会も開いていただいた。
たった2年しか働いていなかったけれど、されど2年。大好きで仕方なかった場所。
これまでの人生で、中高ではしっくりくる環境に出会えたなかったし、大学もほんの一握りの友だちとわいわいすることを楽しんでいたからこれまた何かの団体に所属するっていう経験は全然上手に積んでくることはできなかった。
そんなわたしでも、ここのカフェは、「ここが自分の居場所だ」としっくりと感じられる時期がほとんどだった。
スタッフはみんなそれぞれの強い色を持っていて、馴染む必要性も感じなかったし、ありのままであることが1番いい方法だってわかったから。
自分は自分の居易いように。そう過ごしていたお陰で、自然とみんなとも仲良くなれたし楽しく働くことができた。
カフェの傍ら、デザインをしたり、ヘアメイクをしたり、ヨガを教えたりと、それぞれ自分のスキルを持っている人が入社当時は多かったから、自分も自分にしかできないことを見つけて頑張らなきゃいけないな、と強く思ったこともよく覚えている。
そんな中で私は私なりに、日本語と英語を話す人の仲介役になったり、大好きな紅茶のことは細かくお客様に説明できるようになったりもした。
ジュースを早く作るのがいつの間にか得意になったし、新しいスタッフに教えることも自分の仕事のひとつとして自覚していた。
子ども用の遊びマットとおもちゃがあった時は積極的に子どもたちと遊んだり、何度か来てくださるお客様の顔は絶対に覚えて会話を楽しんだりもした。
私は私なりに、自分の仕事の中で得意な仕事を見つけて、誇りを持って働くことができたと思う。
始めたばかりの頃のわたしは、弱々しくておどおどしていて、これっぽちも自信がなかったけれど、今は少し強くなったし、自分の得意なことはしっかり自信を持って動くことができるようになったと思う。
自分にとっての新しい道を切りひらきながら、2年間全力で働いてこられたかな。
このカフェを好きになれて、ふと働いてみようと思って、採用してもらって、働いて、本当に本当によかった。自分の人生で一生忘れたくない、大切にしたい居場所ができた。
いろんなことを学ばせてもらった大事な場所。本当にありがとう。
最後のアルバイトをおえ、
春休み最後にはタックの引越し作業をした。
新生活。どうなるかな。わくわくもどきどきもある。
都内から千葉に戻り、夜には桜を楽しんだ。城を背に見る桜は風情があって、今年また桜景色の中では1番のお気に入り。
愛おしく思える思い出が春休み最後にもまたできた。
次の日の朝も庭をゆっくりと散歩して、春を感じた。
たけのこやこごみもいただいて、春休み最後の晩餐は春らしい一食になりそう。
また穏やかに過ごす時間があるといいなあ。
旅して、遊んで、食べて、勉強して、働いて、笑って、のんびりして、最高の春休みだった。
学生最後の春休み。後悔なし。
明日から、新しい生活。
ほんとに、本当に、まるっきり新しい生活。
まだまだ全然前は見えていないけど、
自分なりにできること、全力を尽くしていこう。
いいスタートを切れるよう、頑張る1週間にしなきゃ。